インカの黄金
【期間限定】画鬼暁斎 幕末明治スター絵師と弟子コンドル
少し前のこととありますが、三菱一号館美術館ので開催されていた暁斎展に行ってきました。既に展覧会は終了していますが、記録を残します。
まず、三菱一号館美術館について。
実は訪問したのは初めてです。とても素敵な建物ですね。
丸の内ブリックスクエアとともに中庭を囲んでいて、私が訪れた日はその中庭で弦楽器の生演奏をしていました。
美術館含めて建物や空間に対する愛情がとっても伝わってきました。
さて感想。
まずこの三菱一号館はコンドルの設計です。
コンドルとは明治初期に日本に訪れたいわゆる「お雇い外国人」の一人。若くして日本に来訪したコンドルは日本の文化に深く傾倒します。
展覧会のサブタイトルとして「幕末明治スター絵師と弟子コンドル」とありますが、思うにコンドルは「弟子」という立場ではなかったのではないでしょうか。
コンドルは建築家です。かの有名な鹿鳴館も彼が設計しています。
つまり、この美術館を設計したコンドルが傾倒した絵師・暁斎とはどんな人物だったのか というのがこの展覧会のコンセプトでしょう。
時代ごと、テーマを追って丁寧に作られた展覧会であるのは間違いないものでした。
作品数も豊富だし、作品のテーマも多岐に渡ります。
しかし、あえて言わせてもらうのならば、この展覧会にきても暁斎がどのような人物だったか見えてきません。
作品のテーマが多いということは、好奇心高く貪欲な人間だったんでしょう。また、自分の作品に百円(通常絵に出すことはできないくらい、高価な金額だったらしい)と金額をつけたことから自尊心が高く、また矜持を持って絵に取り組んでいたことでしょう。絵日記から、ユーモア溢れる人間だったことも垣間見ることができました。
しかし人生の浮き沈みのようなものや、葛藤というアーティストの糧が全く見えない。
私は、芸術家の肝とはコンプレックスや劣等感にこそあると思っています。そのマイナスの感情がこの展覧会からは見えてこない。
若かりしころから絵が上手で、ただそのまま老成した順風満帆な人間に見える。
もう既に見知った人の展覧会であればコレでいいんでしょう。しかし私はおそらく初めて知った絵師だけに、少し残念でした。
絵については
「蝉をとる布袋」の図とか好きです。
布袋様なのに、袋につぎはぎしてあるし、蝉とるのかよ!と突っ込みも入れたくなる。子供かよ!というかわいさ。
「蟹の綱渡り」の図はポストカード買って来ました。
あとは全般的に猫と帰るの動きがかわいい。
そして12枚袋とじで売られていたという春画!内容はともかく、そんな昔から袋とじがあることに驚きました。(もし袋とじでリメイク版売っていたら買うところだった!)
暁斎についてはまたどこかで展覧会があれば伺いたいです。
【銀座】はしご(坦々麺)
坦々麺は好きですか?
私は好きでも嫌いでもありません。
しかし!衝撃的な美味しさだったので、この記事書かせてください。
銀座には超絶美味しい坦々麺があります。
「銀座まで来て坦々麺ー??」と思う人もいるでしょう。
確かに銀座には美味しい店が山ほどあります。しかし毎回気取った店に入る必要も無いでしょう。肩肘張って疲れるし、量も多いし。
ここの坦々麺の特徴は辛さにはありません。
おそらく鶏がら醤油ベースのスープの上から、うっすらと辛みスープを乗せているタイプです。そしてほのかーな柚子の味!これがたまらない…。。
辛さもね、美味しいんです。「辛いを耐える」が好きな人は向かないかもしれませんが、上品でそそられる辛みなんです。
麺の太さは「細~中」の間くらいかな。トッピングもほうれん草(かな。葉っぱ)とメンマくらい。そこにも好感が持てる!(うちは味で勝負なんでね、という職人風味に見える。)しかしゆで卵追加注文しちゃったけども。
あとご飯が無料で付いてきます。私は1杯食べられないので、一緒に行った人のご飯を一口もらいます。スープとご飯の組み合わせが最高に合うんです。レモンかけたご飯とスープカレーを一緒に食べるのが好きな人は、大好きな味でしょう!ご飯とスープが絶妙に絡み合う!!
お店自体も清潔感あって綺麗です。
「脂ぎってるラーメン屋」みたいなものが好きではないんですが、ここはそんなことありません。台湾の陶器がディスプレイされていて、全席カウンター。
木で出来たカウンターは落ち着いた雰囲気を醸し出しているし、隣とのスペースが詰まってる感もない。
とにかくお勧めな坦々麺屋さんです。まだ2回しか行ったことないですが、そのうちメニューも全制覇すること間違いないと思います。
ちなみに。一昨日秋葉原行った帰りにはしごへ寄ろうとしたら、一緒にいた人に「9/5にも行ったばかりだよ。ここから近くもないのに」と引かれました。
めげない。
堀江貴文「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」
ホリエモンって聞くと、どうしてもイロモノのイメージがありませんか。
過去ライブドアのなんだったかの事件、見た目も確か脂ぎってたし、
議員に立候補してたこともありませんでした???
という、もやっとしたイメージ。
そんな彼の生まれ育ちやコンプレックス、コンプレックスを払拭するためにしてきたことが詰め込まれている良書です。
はじめに言い切るのもおかしな話ですが、
私が思っていた以上に良書でした。
これも人から借りたものなので、読むきっかけはなし。
貸してくれた人は「軽くて読みやすくて面白かった」と貸してくれました。
意外と思うかもしれませんが、前回書いたブログ、
松浦弥太郎さんの主張と多々重なっていました。
松浦さんといえば、
①高校中退
②10代後半から単身アメリカへ。
③帰国後は古本屋を開業
④現在は雑誌「暮らしの手帖」の編集長
対する堀江さんといえば
①東大中退
②東大在学中に起業
③起業した会社が上場
④良くも悪くも世間を騒がしている
これが(偏見あるかもしれませんが)2人のイメージです。
中退してる点と、起業している点では共通点があるのかもしれません。
しかし何より2人の共通点は「自分で人生を切り開いてきた人」という点ではないでしょうか。
おそらく2人とも、私同様、普通の人間で、
ただその現状で満足することはなく常に努力してきた人間なのでしょう。
私も2人を見習って、努力し続ける人間でありたい。
さて本題です。
この本のなかではいくつかのキーワードに触れられていましたが、見習いたい箇所は以下の通りでした。
・「自信」を形成するには「経験」が必要
・経験とは経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数
・挑戦(経験)を支えるのは「ノリ」のよさ
・小さな成功経験を積み重ねよう
・仕事に没頭すれば仕事を好きになる
・没頭するには「自分の手でルールをつくる」
・お金とは「信用」を数値化したもの
小さな成功経験については、松浦さんの著書でも言及されていましたが、ある日いきなり3段とびくらいでジャンプできるわけじゃないんですよね。当たり前だけど。
完璧であろうとするのは素敵なことだけど、完璧な自分だけしか見せたくないあまりその場にとどまっているのは全く素敵ではない。
ちなみに
このブログを更新することも、私にとってはひとつの小さな成功です。
今感じた気持ちを言語化できる自分である、というのはありたい私のひとつ。
松浦弥太郎「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある」
今の私の本に関するルール
「趣味は何ですか?」と聞かれたら
「読書です」というしかないほど、継続的に本を読んでます。
本についてはいろんな考えを持っているので少しずつ書き留めていきたいと思ってます。
今回は、「今の私の本に関するルール」
①本は書店で買う。
アマゾンのリンク張っておいてナンですが、買う本が決まってなければ書店に行きます。自分の足りない部分や欠点からこんな本を読みたいな~とめぼしをつけます。
最近はもっぱらビジネス書、実用書、料理本ばかり買ってますが、歴史書や詩集もお勧めです。一番気になる鮮度の高い本を買うのが鉄則です。
鮮度とは自分の心に一番ぴったりくる意味です。
②本は1冊だけ購入する。
誰にでもあると思います。
「これも気になる、あっちも気になる…うーん両方買っちゃえ!」てやつ。
これ、絶対だめです。まず読みきれないです。
これって言うなれば、「あの人も素敵だし、この人もなかなかいいんだよな」の状態です。要するに、どっちも本気で好きじゃないんですよね。
「一番好き!」の状態じゃないと、本も私を本気で受け入れてはくれません。だから本から吸収できる部分も少なくなります。
最大限に好きを集めるために、今私に必要なものを探して一冊だけ購入するんです。
どうしても決められない場合のみ、雑誌とビジネス書とか、マンガと実用書とかジャンル越えれば同時購入もOK、としてます。暫定的に。
③購入の理由を明確化する。
これは最近導入したルールですが、本の本質を見抜くルールだと言っても過言ではありません。
この本を通じて何を得たいかを言語化しておくとテーマを持って読み込めるし、どんな成長をしたいのか自分自身を探るいいきっかけにもなります。
「読みたいから!」という勢いだけでは何も得られない可能性もあります。
テーマを持って読むことで、少なくともそのテーマに引っかかるかどうかだけでもわかります。これは読書だけではなくて、人生においてもそうかもしれませんね。
④一週間程度で読みきる
読むのが遅い人、早い人、また読むタイミングも様々なので、必ずしも1週間である必要はありません。どのくらいの期間かは各自決めたほうがいいと思いますが、ここでは私の目安、一週間で。
よっぽど忙しい。ぎりぎりまで仕事して、家に帰っても仕事ばかり考えるような状態…ということも人にはありますよね。
そんなときは読まなくていいんですが、そうでない限り時間を見つけて継続的に毎日読むべきです。
一週間自分自身で選んだ本を読むということは、テーマを持って生きるということに等しいのです。
また、数日あえて読む気が起こらない本というのは、選び間違えた本なんでしょう。早めに切り上げて、次の本を読み出すべきです。
⑤読んだら感想を残す。
求めた答えは書いてあったか?その答えは賛同できるものでしたか?
100%賛同する必要はありませんが、いいものはただ単に吸収しましょう。
吸収するにはどんな形であれ、感想を言語化することが大切です。
残すのが面倒ならば、誰かに言うだけでもいいです。伝えることで腑に落ちることもあるので。
行動をルール化すること、最近大切だと思っているのでかきました。
良くも悪くも本がなければ私という人間は全く違ったものになったと思います。
それでも離れることができない大切なツールです。
ジェニファー・L・スコット「フランス人は10着しか服を持たない」
金曜の午後以降はそろそろ休日モードに切り替えたいので、ビジネス本よりも実用書を読むようにしています。
週末はできるだけリラックスするべきなので。
さて、これは先週末読んだ本です。
ちょっと前に店頭に良く並んでいたので知っている人、多そうですね。
ありがちな(って言ってはなんですが)人生を豊かにしよう、丁寧に生きよう系です。
これは人から借りた本だから、
読んだ動機はなし。
でも改めて日々の生活こそ人生の基本だと立ち返ることが出来ました。
特徴①流行に流されないシックな生き方を
これは著者がフランスかぶれだから「シック」を押してるようですが、
日々テーマを持って生きていくことは毎日にメリハリを与えます。
この本を読んで、この秋の「クール&フェミニン」という、
人には言えない恥ずかしいファッションテーマで生きていくことにしました。笑
特徴②整理整頓して、本当に好きなものだけ身の回りに置く
タイトルに挙げられているように、たとえば服。
「クローゼットの中に服はたくさんなのに、着ていく服がなーい」という経験は誰でもあるはず。しかし服が10着程度しかなければ均等に、かつ大切な服しかなくなるはずという理論。
この週末は5連休だし、私も着る服要らない服を分けて、クール&フェミニンで生きていこうと思います。
ありきたりといいつつ、影響されてますね。
影響力のある本なんでしょう。しかし全面的に良かった!といいがたいのは
カリフォルニアガールがフランスに被れた雰囲気がむんむんするんですよね。
英訳の恥ずかしい箇所です。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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